ABOUT
図解総研について
図解総研は、複雑な情報や概念を図解という手段で可視化することを通じて、多様なステークホルダーが意思を共有できるような環境づくりを支援しています。
物事の捉え方は人それぞれです。図解は人の認識を揃え、対等にコミュニケーションするためのインフラとして機能します。 さまざまなコミュニケーションの場面に図解があることで、そこに集った人々の目線と思いを共有し、物事を前に進めることができます。
PURPOSE
図解で人と社会を近づける
私たち図解総研は、図解というツールを用いて、人々が自分の声を社会に届けられるような環境をつくっていきます。
現在、技術の進化による環境変化、新しい価値観の浸透、国際情勢の変動などによって、社会が持つ課題は複雑化しています。こうした状況を捉え、動かすために、日々言説が繰り広げられ、新しい概念やアイデアが生み出され、情報が流通していきます。
しかし、それらの概念やアイデアは、万人に伝わりやすい形になっているとは限りません。
難しい概念を理解する学習コストや、お互いの考えを正確に理解するコミュニケーションコストは膨大なものとなります。こうした環境が個々人に課す負担はあまりにも大きいものです。そのコストを直視したとき、多くの人は「なんとなく難しそうだ」と思い、その課題に向き合うことを避けてしまいます。こうして課題を避けていくと、難しそうだという感覚は時間とともに大きくなってしまいます。人はわからないものには意見を言いづらいと思います。結果、自分ごととして社会を捉えることが出来なくなり、だんだん社会が遠い存在のように見えてしまうのです。
一方、そうしたコストを払える人、その余裕がある人だけが社会に近づくことができます。そうした一部の情報を持つ人だけが、その情報を元に、社会の状況を理解し、その上で自分の意見を社会に反映することができます。こうした状態で人と人がコミュニケーションをしようとすると、権力関係が発生します。知識の有無などによって、一方の声は弱くなり、一方の声は強くなります。これは不健全なコミュニケーションです。このような不健全さが意味することは、力の偏在です。つまり、社会を直接動かせるような実感を持てるような人、言い換えれば、社会に近い人は一部の力のある人に限られてしまっているのです。
そこで、私たち図解総研は、コミュニケーションツールとしての図解をつくることで、そうした不健全な状況を乗り越えたいと考えます。私たちの図解は「共通言語」として、より多くの人に複雑な情報を開放し、それを自分のものとして使いこなし、他者に共有する力を提供します。私たちは、「共通言語」としての図解を発明し、図解を社会の土台とすることで、多くの人がより自分ごととして社会に参加できるような状況をつくり、人と社会が近づけます。
MISSION
共通言語の発明
図解総研は、専門家と協働することで、「共通言語」としての図解を発明していきます。企業や研究機関、行政等の専門家は、専門性(専門的な情報)を図解総研と共有し、図解総研はその情報を構造化し、より多くの人に理解しやすく伝わりやすい図解をつくります。
「共通言語」としての図解とは、ある特定のテーマ(概念や社会課題など)について共通のフォーマットを用いて情報を整理・構造化することで、その認知ハードルを下げつつ、他者とのコミュニケーションコストを下げるためのツールです。一人の頭の中で考えていることは他の人には見えません。だからこそ自分の伝えたいことが上手く伝わらず、議論が空中戦になってしまうことがあります。図という「頭の中を外部にわかりやすく可視化して、同じ認識を共有できる」ツールを持つことで、お互いの考えを正確に理解するためのコミュニケーションのコストを下げることにつながります。
私たちの図解は、共有したフォーマットに情報を整理・構造化しています。そのルールさえ把握していれば、その図解対象の事前の理解の差にかかわらず、その図解を通して他者とリテラシーを共有し、コミュニケーション時に認識の違いを揃えて対話をすることができます。つまり、図解はコミュニケーションツールとしての機能を持つのです。
例えば、「事業案のビジネスモデルを考えよう」と思ったときに、ビジネスモデルとはそもそも何か?何を考えれば「ビジネスモデルについて考える」と言えるのか?の認識が合っていないと、そもそもメンバー同士で議論ができません。必ずしもチームのメンバー全員が保有しているとも限りません。また、同じだけの知識を持っているかも不透明です。そのため、まずは認識の擦り合わせから必要になってしまいます。
このように、「ビジネスモデル」の中身について話す前提のズレから大きなコミュニケーションコストが発生してしまうのです。また場合によっては、ビジネスモデルといった概念について初めて知り、1から学ばなければならない人もいるかと思います。知らない概念について学んでから議論に参加しなければならないという学習コストは、チームにとっても、何より当人にとっても、大きなコストになってしまうでしょう。しかし、図解があるとどうでしょうか。私たちの図解の一つとして、「ビジネスモデル図解」があります。
この「ビジネスモデル図解」には、ビジネスモデルとその読み解き方のルールが定義されています。また、実際にビジネスモデルを自分でつくるツールキットも整備されています。もしこれら「ビジネスモデル図解」のツールやルールがチームに共有されていれば、ビジネスモデルをどのように見て考えるか、その認識がチーム内で調整されます。また、ルールを理解してツールキットを活用すれば、自分の考えているビジネスモデルのアイデアをメンバーに伝わる形式で伝えることができます。
このように、図解という土台がチームに共有されることによって、ビジネスモデルの学習コストを減らし、理解の差を調整するコミュニケーションコストを減らし、そのチームメンバー全員が対等に自分の意見を主張できるような環境が作られるのです。あくまでも、ビジネスモデルは一例です。共有したフォーマットとしての図解があれば、さまざまなテーマについて、知識の有無による権力を抑制しつつ、お互いが対等に対話できる土台を作ることができます。図解のルールが、力の偏在を解消し、議論に参加できる経路を整備するのです。つまり、図解は人々の共通言語となり、人々に声を取り戻させることにつながるのです。
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