2025年5月に2回、大学のデザイン思考の授業で、代表の近藤哲朗が課題マップのワークショップを担当しました。

課題マップは、ある領域やテーマについて、課題どうしの関係を見えるようにした図です。1つの丸が1つの課題で、課題と課題を因果関係の線でつなぎます。図解総研はこれまで、介護、在宅医療、女性の健康、地域の移動などの領域でつくってきました。

「移動の課題マップ」のスライド。地域の移動の課題マップを例に、1つの丸が1つの課題であること、課題のループ、課題のまとまりの3つを引き出し線で説明している。

この授業では、学生が7つのテーマに分かれてフィールドワークを行っています。ワークショップは、そこで見つけた気づきや違和感を課題として書き出し、どの課題に取り組むかを決めるところまでを2回で進めました。

1回目:課題を見える化する

はじめに、課題マップとは何か、どんなときに使うかを説明しました。1つの課題だけを見ても解決できないことがあり、全体のつながりを見ると変えるべき場所が見えてくる、という話です。

そのあと、同じテーマの学生どうしで気づきと違和感を共有し、1人ずつ紙に課題マップを書きました。書く順番は次の3つです。

  • 原因課題:観察してきたことをもとに、誰が、どんな状況で、どう困っていたかを書く
  • 中心課題:複数の課題が影響している先を、抽象度を一段上げて書く
  • 派生課題:中心課題が、誰のどんな課題につながるかを広げて書く

「今日のワークイメージ」のスライド。中央に「テーマの中心課題」の丸があるワークシートで、左から 1 原因課題を書く、2 中心課題を書く、3 派生課題を書く、の順に色分けされている。

書いたものはチームの中で共有し、最後に7つのテーマそれぞれにフィードバックをしました。

2回目:重要な課題を決める

2回目は、1人ずつ書いた課題マップを、テーマごとに1枚にまとめました。まとめる前に、書くときに守るポイントを3つに絞って伝えています。

  • 初めて見る人にも伝わるように書く
  • アイデアではなく、課題を書く
  • 主観だけでなく、観察や調査にもとづいて書く

「課題マップを書く上で守りたいポイント」のスライド。わかりやすさ、課題かどうか、確からしさの3つについて、避けたい状態から目指す状態への矢印が並んでいる。

課題の書き方は「誰が、どんな状況で、何に困るか」の形にそろえました。たとえば「地域住民が、バス停に屋根がなくて雨をしのげず、長時間バスを待ちにくい」という書き方です。

1枚にまとめたあと、その中で重要な課題に色をつけ、テーマごとに共有しました。

開催概要

  • 時期:2025年5月(全2回)
  • 授業:大学のデザイン思考の授業
  • 内容:課題マップのワークショップ(全2回)
  • 講師:図解総研代表取締役社長 近藤哲朗