ビズグラム

さまざまな企業やサービスの利益構造、独自性を、3×3の9マスに図解したものです

ビズグラムとはなにか

ビズグラム(ビジネスモデル図解)とは、ある企業のサービスの事業者や利用者がどう関わりお金が循環するのかを表現している図です。そのビジネスがどのように経済合理性を実現しているのか、そのビジネスの特徴は何かが一目で分かります。 ビズグラムを使うことで、自社のビジネスを可視化するだけでなく、自社の経営資源や強みを把握したり、投資家や経営陣に対する説明資料としても活用することができます。

ビズグラムの読み方

  1. ビズグラムとは?

    ビズグラム

    そのビジネスは誰(何)が関係してるの?どんな関係なの?を知るためのツール。ビジネスモデル図解とも呼ぶ。

    ここに出している図は、Bizgram(アプリ)で描いた Uber Eats のビズグラム。

    Bizgram で描いた Uber Eats のビズグラム。顧客・Uber Eats・Uber Japan を中心に、配達員・料理・手数料収入・加盟店が矢印でつながる
  2. ルール

    ❶主体を3×3で構成する

    「主体」とは、ビジネスにおける重要な関係者・モノのことを指す。この主体は3×3に収めるルール。上段、中段、下段はそれぞれ利用者、事業、事業者を指す。

    Uber Eats の主体を3×3に置いた図。上段に配達員と顧客、中段に料理・Uber Eats・手数料収入、下段に加盟店と Uber Japan
  3. ルール

    ❷モノ・カネ・情報の流れを矢印で説明する

    「矢印」とは、主体の間を流れる重要な関係性のことを指す。モノ・カネ・情報の流れを区別するためマークがある。入れ子の場合は小さい方に●がつく。必ず存在するわけではない流れには点線を使う。

    Uber Eats の主体を矢印でつないだ図。料理は加盟店から配達員を経て顧客へ、代金は顧客から手数料収入を経て Uber Japan へ流れる
  4. ルール

    ❸説明しきれない部分は補足で説明する

    「補足」とは、主体や矢印だけでは描ききれない重要な情報のことを指す。なぜこの主体があるのか?なぜこの矢印があるのか?など、理由を明記することにも使う。補足に対して補足が入ることもある。

    Uber Eats のビズグラムに補足を2つ付けた図。配達員は雇用でなく業務委託で稼働量を自分で決められる。注文ごとに手数料が入るため注文数がそのまま収益になる
  5. 図解の読み方

    まずは中央の縦列を見る

    ①誰に? その事業は誰のために行われるのか?

    ②何を? 何が事業として行われるのか?製品が入ることも

    ③誰が? 誰がその事業を行っているのか?

    中央の縦列だけを置いた図。上から顧客・Uber Eats・Uber Japan
  6. 図解の読み方

    次に中央の横列を見る

    ④利用者は何にお金を出している? 利用者が何に価値を見出して、お金を出しているのか?

    ⑤なぜこの事業が成り立つ? 事業に欠かせないリソースや仕組みは何か?手数料収入のような儲けの源泉であることも

    中央の横列を足した図。中段の左に料理、右に手数料収入
  7. 図解の読み方

    そして四隅を見る

    ⑥誰が関係? 提携している企業や、重要な関係会社はあるか?

    ⑦誰が関係? 利用者のほかに関係している重要な人物・会社は存在するか?

    四隅を足した図。左上に配達員、左下に加盟店
  8. 図解の読み方

    さらに矢印や補足を見る

    ⑧どんな流れがある? モノ・カネ・情報の流れがどうなっているか?

    3×3のすべてのマスが埋まっている必要はない。この例でも右上と右下は空いている。

    矢印まで入った Uber Eats のビズグラム。右上と右下のマスは空いている

こんな人が使っています

  • 事業を社内外に説明する経営者・事業責任者
  • 若手社員の事業理解を育てたい人事・研修担当

ツールキットは30,000回以上ダウンロードされ、多くの企業や団体で使われています。内閣府や日本経済新聞社でのワークショップ、高校や大学の授業でも使われました。

Webアプリで使う

Bizgram

Bizgram

3×3のグリッドと矢印で、どんな事業のビジネスモデルも誰でも同じフォーマットで描けるWebツール。162件の事例ギャラリーも無料で公開しています。

Bizgramを使ってみる ↗

ツールキットで使う

ビズグラムツールキット3.0

ビズグラムツールキット3.0¥1,650から

ワークショップなどでそのまま使える形にしたビズグラムのセットを、図解商店で売っています。

図解商店で見る ↗

関連するプロジェクト

共通の型があると何が変わるか

例えば、「事業案のビジネスモデルを考えよう」と思ったときに、ビジネスモデルとはそもそも何か?何を考えれば「ビジネスモデルについて考える」と言えるのか?の認識が合っていないと、そもそもメンバー同士で議論ができません。必ずしもチームのメンバー全員が保有しているとも限りません。また、同じだけの知識を持っているかも不透明です。そのため、まずは認識の擦り合わせから必要になってしまいます。

このように、「ビジネスモデル」の中身について話す前提のズレから大きなコミュニケーションコストが発生してしまうのです。また場合によっては、ビジネスモデルといった概念について初めて知り、1から学ばなければならない人もいるかと思います。知らない概念について学んでから議論に参加しなければならないという学習コストは、チームにとっても、何より当人にとっても、大きなコストになってしまうでしょう。しかし、図解があるとどうでしょうか。

ビズグラムには、ビジネスモデルとその読み解き方のルールが定義されています。また、実際にビジネスモデルを自分でつくるツールキットも整備されています。もしこれらのツールやルールがチームに共有されていれば、ビジネスモデルをどのように見て考えるか、その認識がチーム内で調整されます。また、ルールを理解してツールキットを活用すれば、自分の考えているビジネスモデルのアイデアをメンバーに伝わる形式で伝えることができます。

このように、図解という土台がチームに共有されることによって、ビジネスモデルの学習コストを減らし、理解の差を調整するコミュニケーションコストを減らし、そのチームメンバー全員が対等に自分の意見を主張できるような環境が作られるのです。あくまでも、ビジネスモデルは一例です。共有したフォーマットとしての図解があれば、さまざまなテーマについて、知識の有無による権力を抑制しつつ、お互いが対等に対話できる土台を作ることができます。図解のルールが、力の偏在を解消し、議論に参加できる経路を整備するのです。つまり、図解は人々の共通言語となり、人々に声を取り戻させることにつながるのです。

本で読む

ビズグラムができるまで

ビジネスモデルは常に新しくアジャイルにアップデートされていくもの。この激動の時代の中、その傾向が、ますます強くなってきていると思います。

しかし一方で、ビジネスモデルはなかなかオープンにならない情報も多く、一同に集まることもなく、透明性が高いとは言いにくい状況です。これだけビジネスモデルの変革や転換が求められている中、ビジネスモデルの情報には辿り着きにくい、情報の非対称性があると思います。

もちろん、秘匿性の高い技術的な情報や、コアな経営資源もあると思いますが、どんな儲け方をしていて、それはステークホルダーを犠牲にしたものではないか、など、ビジネスモデルを表に明示していくことで社会に対して説明責任を果たしていく方法もあるかと思います。

そんな問題を解決するために、ビジネスモデルをヒト、モノ、カネ、情報の4つに分類し、さまざまな企業やサービスの利益構造、独自性を、3×3の9マスに「図解」で見える化しました。

また、図解方法をまとめた「ビジネスモデル2.0図鑑」を2018年9月にKADOKAWAより出版し、大きな反響を得ています。

「ビジネスモデル2.0図鑑」の販売発行部数は国内10万部を超え、海外(中国、台湾、韓国)でも発売されています。また、ビジネスモデルの図解を誰でも作成できるように、ツールキットをWeb上で公開しており、そのダウンロード数は30,000回以上、多くの企業や団体でこの図解方法が活用されています。ビジネスモデルと検索すると検索上位に関連記事が表示され、作成した関連記事は合計で150万アクセスを超えています。2019年には、GOOD DESIGN AWARDを受賞しました。

内閣府や日本経済新聞社など、企業や官庁でビジネスモデルを発想するためのツールとして講演やワークショップも行っています。また、主に起業家教育として、高校や大学向けの授業も行いました。

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